抗ウイルス枕の誕生秘話【前編】

本製品が生まれたきっかけは、製品の企画も手がける老舗繊維商社「澤村株式会社」岩本さんと、栃木県の寝具メーカー、「株式会社マルゼン」の善林さんの出会いからスタートしました。

創業から147年目。日本に婦人インナーを広めたパイオニア

「澤村株式会社」は絹・人絹広幅織物の卸売業務を主軸とした「株式会社澤村商店」として、1925年 神戸市に設立。1872年創業の“澤村太七商店“より分離独立したため、創業から通してみると147年目にもなる老舗です。

当時はまだ珍しかった婦人専用のインナーのパイオニアとして、素材にこだわった商品開発でブランドを確立。現在では、海外にも拠点を構える老舗繊維商社として知られています。

日本製にこだわったモノづくりをしたい

澤村株式会社 執行役員 岩本 善仁(インナー事業部長)

枕を作ろうと立ちあがったのは、澤村で数々のヒット商品を手掛けてきた岩本。

「50歳を過ぎて「もっと早くから健康に投資をしておけばよかった」と思うようになってきたんです。健康は自己防衛。自分の健康ももちろんだけど、モノづくりを通して“若い人にも、自分の親にも伝えたい”と思えるものをつくりたいと思ったとき「抗ウイルス加工」の繊維を知ってこれだ!と。」

「洗える枕」にこだわったのは、子どもの枕カバーを洗濯するときに「枕自体って本当に清潔なの?」と気になったからと語る岩本。共感する親御さんも多いのではないでしょうか。

国産の高品質なものづくりにこだわり、全国を探しまわった岩本さんが出会ったのは、昭和36年創業の寝具メーカー「株式会社マルゼン」の2代目である善林さん。

何十万個とまくらを作ってきているので、さすがに枕の良し悪しはわかります。枕のコンセプトでいちばん大事なのは寝姿勢なんです。寝たときに体を無理なく自然に、楽な状態で支えられているかどうか。ただ洗えるとか、フワフワな感触が良いという訳ではないんです。

寝具を作るなかで「もっと睡眠について学びたい」と、睡眠改善インストラクターの資格を第一期生として取得。マルゼンで作る枕や寝具は、高級ホテルや介護施設、病院などにも納めており、15年前から自らの会社で介護事業も始めました。

抗ウイルス枕の誕生秘話【前編】